2024年8月25日日曜日

じつは外壁塗装の前に

 新しいアトリエは、最初に見たとき、植物のツタに覆われて、森の一部みたいになっていたのです。 それも物件が気に入った要因の一つでもあったのですが「植物は一旦全部はがして、外壁塗り直したら?」との大工さんの勧めに従うことに。この、植物をはがすのが想像以上に大変な作業で…ノコギリで枝を切り、壁に絡まったツタをはがしていくのです(高所を含めほとんどは大工さんがやってくれましたけれど!)。13年間空き家だったので、家の中にまでどこまでも入り込んで根を張り枝を伸ばし、壁などを壊しているのが、まざまざと見えてきました。

 そして。複雑に壁に絡まる植物が小動物たちの隠れ家にもなっていました。日々、ヤモリやトカゲなどと顔を合わせる楽しさもありつつ、「長年住んでいた場所から追い出してごめんね」と思いながらの作業でした。ここで小さな生態系が整っていたであろうものの、家に野生の植物&小動物を住まわせるのは「家を壊す」という点では、やはり良くない。植物によって、家が湿気をたくわえているのも感じましたし。元々は人間のお家だったのを、再び、人間の家にするから、動植物には、本来住まうべきお隣の森に引っ越しをしてもらおう。できることなら一緒に暮らしたいくらいだったけど、隣人くらいの距離感がちょうど良いかもしれない。

 そうそう、ここは奄美大島。毒蛇ハブもいますからね。自然の世界との距離感って大事。

 新しいアトリエに通っていると&そして大工さんのお仕事を見ていると、毎日が発見や感動の連続です。森が目の前で、自然を近くに感じられるのもあって、野生の勘が取り戻せそう(?)なきがしています。そして、私は、ここで!絵を描きたい!と。

 いま写真を見返すと、家の形すらわかりませんね(^^;) 改めて考えると、この状態の家に足場を組んでくれた足場屋さんもプロだなぁ。植物に覆われた家への憧れはありますが…写真で我慢します…。