2022年8月17日水曜日

母のこととコロナのことと

 5年前の8月、母が亡くなりました。末期がんで苦しかったと思いますが最期まで気丈な母でした。

  長い年月、治療の日々でしたが、主治医から「もってあと1年」と余命宣告を受けたのは前年の年末くらいだったでしょうか。もう少し一緒に居られると思っていたのに…

  できるだけ自宅で過ごしたいとの母の希望で往診の先生や訪問看護をお願いしたりもしましたが、結局、大きな治療が必要で入退院を繰り返し、状態が悪くて退院できず最期は病院でした。

  いま思えば毎日病院へ面会に行って、出来る限り一緒に過ごし、最期も看取ることができたのは幸せだったと思います。まったく、コロナ禍のような事態で病院にお見舞いも行けない時代が来るなんて、そのときは考えもしませんでしたから。

  そして当時、そんな母が風邪でもひいたら一大事でしたので、うっかり一緒に暮らしている私が風邪をひいてしまったときなど、うつさないように気をつけたことなども思い出されます。

  いま、新型コロナの第7波で感染者が急増していて医療もひっ迫しています。

  コロナ以外でも母のような重篤な病気の方もたくさんいらっしゃると思います。コロナも大変な病気だと思いますが、だからこそ…大切な家族のためにも改めて感染予防が大事ですね。

  本当に医療を必要としている方々が必要な医療を受けられるように。誰しもかからなくてよい病気には、かからなくてよいように。

  どうぞ、いま、ご病気の方々が安心して治療ができますように。がんばっていらっしゃる医療関係の方々の負担も軽くなりますように。

  ひとりひとりにできることは、苦しんでいる人のことを自分のことのように想像することと、うつらないよう、うつさないようにすることだと思います。