2025年1月22日水曜日

ヤスデと長期戦の覚悟

 ヤスデとの闘い。12月、ヤンバルトサカヤスデの多さにびっくりして、ヤスデを拾い続けていますが(割り箸でつまんでペットボトルに入れる)、少しずつ数が減ってきたところ。

 もちろんヤスデは常にたくさんいるのですが、12月は繁殖期で集団大移動をするため、目にすることが多くなるだけらしいんですね。交尾から一ヶ月ほどで産卵、そして約一年の生涯を終えるそうです(←だから減ってきている)。一回の産卵で一匹が数百個の卵を産むらしく!!…なので、その前に一匹でも駆除しなくては!と躍起になっていたわけです。

 家の周りの空き地に、むしろヤスデの好む環境を作りつつ、毎日、石や草などひっくり返せるものはひっくり返しながら捕獲していたので、卵を見つけることもできるだろう、と、たかを括っていましたが、見つけられないまま一ヶ月ほど経ち…年明けすぐに、いきなり幼虫を発見(- -;) これには大ショック!!

 改めて調べたら、卵は一週間ほどで孵るとか。はやっ!! 生まれたては白い点くらいで、到底拾える大きさではありません(それでも刺激を受けると丸くなるのでヤスデとわかります)。幼虫のうちは一箇所にとどまり土から出てこないとの話ですが。全長1cm近くまで育つと、どうやら成虫と同様に動き回っているようです。夜中のうちにどこからやってくるのやら、昨日はいなかったところに集団でいるんです…

 と、いうことで(?)まだ成虫もいる中、日々、1cmくらいの幼虫の数が増えはじめ、なんならもう2cmくらいに成長してるヤツまで見かけるようになりました。なるほど…君たちは、年中いるわけなんだね。成虫がいなくなったら私も駆除を一旦休みつつ、卵対策や幼虫対策の作戦を練り直そうと思っていたのに、そんな暇を与えてくれないのね。それでもって、山裾に暮らす私にはヤスデ根絶は不可能だとも悟るのでありました。繰り返しますが、ヤスデは害虫ではないものの、天敵のいない外来種って本当に繁殖力がハンパない!!やはり放っておくと生態系に支障をきたすんじゃないかなぁ?

 誘引して捕獲しているとはいえ、多いときで一日に千匹以上、平均して1日300〜500匹は捕まえてきたと思います。しかしこのところ日に日に若いのが増えて数えられない数になってきましたあれだけ駆除したのに…と氣が遠くなります…。しかし、またこれが成虫になり繁殖することを考えたら末恐ろしくて。さすがに捕獲しないよりは少しは違うと思うので(とはいえ、毎日ヤスデに何時間もかけていられないですからね…のんびり暮らしたいのにヤスデ対策に時間を取られ時間に追われて大忙しです)なるべく、ですが、がんばります。

※ヤンバルトサカヤスデは台湾原産。本州にも生息域を広げていて、地域や気候によって時期など生活史が異なります。奄美大島での年間を通した観察ができればと思っています。

※ヤスデの画像はたぶんグロテスクなので今回は記事のみで。ご興味あれば画像検索してくださいませ。